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「思いの儘」 江戸末期

 

>>このサイトで扱う「さくらそう」

>>「さくらそう」という呼び名について

>>品種について

>>さくらそうの楽しみ方について

>>栽培・品種改良の歴史(概略)

 

 

このサイトで扱う「さくらそう」

このサイトで主に扱う「さくらそう(Primula sieboldii)」は、世界各地に自生しているプリムラの仲間の一つです。

この「さくらそう」は、日本(北海道から四国を除く九州まで)国内だけでなく、朝鮮半島から中国・シベリアの一部にかけても自生していると言われています。

 

園芸店の店頭に並んでいる洋種プリムラ(中国原産のマラコイデスも桜草と呼ばれることがあります)のような華やかさはありませんが、この花には味わい深い魅力があります。

 

自生地で咲く「さくらそう」

 

この花には変異が多いことが知られています。

自生地においても通常の桃色花の他に、突然変異で生じた白色花や、色以外にも花弁の大きさや数が異なる個体を確認することができます。また、ごくまれにではありますが絞り模様の花も見つかることがあると言われています。

 

はっきりとした時期はわかりませんが、野に咲く「さくらそう」の花を摘んだり眺めたりして楽しむ習慣が広まり、次第に知名度が増したようです。

野生の「さくらそう」を持ち帰って鑑賞していた人も大勢いたのではないでしょうか。そして次第に珍しい変わり花に興味が移っていったのでしょう。

平凡な花に飽き足らぬ人々によって品種改良が始められ、江戸時代の後半頃には盛んに行われるようになったようです。当時作り出された品種は100種類余りが現存し、現在の園芸品種群の中でも重要なグループをなしています。

 

以来、現在までに作り出されたとされる品種数は少なくとも*2000種以上(現存しない品種などを含めるとさらに多くなります。そして今現在もこの数は増え続けています。)にもなり、「さくらそう」が生きた文化財と称される所以ともなっています。

 

江戸時代から伝わる銘花 ”駒止”

 

*この中には一般に出回っていない品種も相当数あります。

自生地(田島ヶ原)の「さくらそう」です。これらをもとにして様々な品種が作出されたといわれています。

 


 

「さくらそう」という呼び名について ↑このページのトップへ

―なぜ「さくらそう」なのか―

私が確認できただけでも、「桜草(Primula sieboldii)」を示す場合、「桜草」・「サクラソウ」・「さくら草」・「サクラ草」・「日本桜草」・「日本サクラソウ」というような表記が使用されているようです。

さて私はというと、単に平仮名で「さくらそう」と書いています。平仮名表記の方がこの花の持つやわらかさやかわいらしさを良く表せるのではないか、と感じています。

あくまで私のフィーリングであり、学術的な根拠があるわけではありません。

 

※以下、弊サイト内では単にさくらそうと記述します。

 

品種について ↑このページのトップへ

ここでさくらそうの(園芸)品種に目を向けてみます。現在では、昔から保存されているものを含めると数百種類の品種があるといわれています。

これからさくらそう栽培を始める方にしてみれば、あまりに多くの品種がありすぎてどの品種から始めたらよいか目移りしてしまうことと思います。

また、類似品種同士の見分けがつかないこともあると思います。種間交雑を用いず、微妙な差異を大切にすることで発展してきたさくらそう文化は大変奥の深いものです。

さくらそうとの付き合いを続けていく中で、知らず知らずの内に鑑定眼も養われることでしょう。

 

とりあえずは自分の好みに合った品種から始めてみるのが良いと思います。

もちろん、品種によっては栽培の難易度も考慮する必要がありますが、仮に強健な品種であっても自分の好みに合わないものを上手に育てることは難しいでしょう。

要は育てやすいものの中から気に入った品種に手をつければよいということです*さくらそう図鑑も参考にしてください。品種を名前や写真から検索することができます。

 

また、自分が全く見聞きしたことのない品種であっても、愛好家間でのやりとりを通して手に入れた花が思った以上に自分と相性が良かったりするものです。

東京のさくらそう会が行っている認定制度も一つの指標になると思います。しかし、注意しなければならないのは、認定品種もそうでない品種も同じさくらそうであることに変わりないということです。

花の価値を決めるのはあくまで栽培者自身です。現代では、さくらそうの品種に*序列はありません。感性や好みは個人個人で異なるものですから、花の好みが分かれるのはごく自然なことです。そうした中から良いものは長く残り、そうでないものはやがて顧みられなくなります。

さくらそうの品種保存・改良には個々人の持つ多様な感性が生かされたからこそ多くの品種が現在にまで保存されるとともに、日本のさくらそう文化がここまで発展できたのでしょう。

数多くの花を見ているうちに自分の好みに合ったものが見つかるはずです。外見の他にも、作出年代を絞ってアプローチしてみるとか、特定の愛培家の作出花を眺めてみるとか、楽しみ方や切り口は十人十色です。

 

*江戸時代のさくらそう愛好者の集まりには、優れた方から順に、無極、玄妙、神奇、絶倫、雄逸、出群という6段階の基準があったことが知られています。

*さくらそう図鑑の中にはもちろん私が栽培している品種も多いですが、そうでない品種も含まれています。

 

さくらそうの楽しみ方について ↑このページのトップへ

品種の収集・栽培や草姿の鑑賞の他にも、押し花にして楽しんだり、相性の良い山野草との寄せ植えにしたりと楽しみ方は人それぞれです。

丈夫な品種ならば庭に植えて楽しむこともできます。

鉢についても既製品を購入される方が多いと思われますが、陶芸に関心がある方ならば自分だけのさくらそう鉢を焼いてみるのも楽しいと思います。

また、さくらそうの絵を描かれる方もいらっしゃるようですが、残念ながら私には絵心がないので専ら写真撮影をしています。花の時期は毎日格闘です。

残念ながらドライフラワーにはすることができないようです。

 


 

栽培・品種改良の歴史(概略) ↑このページのトップへ

最新の調査によると、さくらそうが文献に初めて登場するのは室町時代といわれています。

 

そして本格的な栽培は江戸時代の初め〜中期ころ、野生種を採取することに始まったようです。

その後、品種改良を繰り返すことによってさまざまな品種が生み出されました。実生以外でも、ごくまれに「芽変わり」によって新品種が誕生することもあったようです(一部の倍数体品種など)。

 

江戸時代中〜後期にかけては「連」と呼ばれる愛好家の集まりができてレベルの高い品種が作出されるとともに、さくらそう独自の鑑賞方法も発展したようです。

 

一方でグループ同士で優秀花の作出を競うあまり、一子相伝、門外不出というような風習も存在しており、優秀品種の散逸や現在の異名同品を含む品種の混乱の一因ともなったそうです。

 

その後、維新や災害、戦争など、さくらそうにとっても受難といえる時期を迎えます。とにかく有事の際にさくらそうを守り通すことができた人は少なく、残念ながら絶種になってしまった品種も多いことと思います。

 

このような歴史の荒波を乗り越えることができた品種が現在に伝えられています。

なかなか興味深い歴史ですから、自分の栽培している古花について思いを馳せて見るのも意義のあることではないでしょうか。

 

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