今日(9月15日)に、7月はじめに発症して植え替えをした株の様子を見てみました。芽をいくつかの環境が異なる鉢に分けて経過を観察してみましたので途中経過を発表します。
おことわり:芽の状態があまりにひどかったため、かなり投げやりに措置を講じたせいで栽培条件の振り分けは意味不明なものになってしまっています。ご了承ください。
■栽培条件
1 4号駄温鉢に赤玉土単用ゴロなし4芽植え
2 4号駄温鉢に赤玉土単用ゴロあり4芽植え
3 4号駄温鉢に赤玉土5腐葉土2軽石3ゴロあり4芽植え
まず、鉢の置き場所は西日のみあたらない直射日光下です。これは中途半端な半日陰に置くとジメジメしてしまってよくないと考えたため、ダメ元であえて直射日光下で栽培したものです(株全体が完全に罹患しており、セオリー通りの方法では現状を打破できないと考えたため)。また、葉からの蒸散がなく、過湿状態になりやすいと思ったのでトレニアを2本ずつ植え込みました(いずれも菌糸の影響により1〜2週間で枯死)。潅水は表土が乾燥したのを確認してから行い、さらにべノミル剤を計3回潅水しています。
■途中経過(9月15日現在)
意外にも1、2が全滅、3が全て現状維持といった具合でした。
まず、1、2は根が全て腐り、芽の部分がわずかに生き残っているのみでした。これらに対し3は植えたときの状態を保っており(成長していないが腐りこんでもいない)、今後に期待できそうです。
おそらく、わずかに加えた軽石が鉢底のゴロ土とともに適度な通気性の確保に役立ったのだと思います。加えて腐葉土のもつ適度な保水性が鉢全体の適湿を保つことに貢献したためと思われます。地上の植物(トレニアの地際には相当数の菌糸がつきました)が枯死した後には表土上において菌糸の活動は観察されませんでした。乾燥気味に管理したこと・直射日光下に置くことででメリハリをつけた採光ができたこと・普段よりも通気性を重視した配合の培養土を使用したこと、などが功を奏したのだと思います。
少々早い芽分け(植え替え)になってしまいましたが、果たして来年芽を出してくれるのか観察を続けていきたいと思います。
■途中経過(12月01日現在)
いくつかある根茎のうちの一つを観察してみたところ、生き残った芽の部分がわずかながら成長し、細根を出していました。このままの状態でいけば何とか復活させられそうです。 |