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培養土と植え付け方法について確認します。

 

植え付けの手順

今回はこの鉢を使用します。

5号鉢(直径15センチ)が標準です。

 

まず、鉢底に防虫用の網を敷きます。

 

―参考―

鉢底ネットの上に品種名を書いたラベルを余分に入れておくと万一札落ちした際に役立ちます。

※ラベルで鉢底の穴をふさがないように注意してください。

 

その上にゴロ土を入れます。

芽の大きさや数に鉢のサイズが合わない場合でも、ゴロ土の量を調節すれば大体対応できます。

 

―ゴロ土について―

このページを始め、基本書をあたると、大抵「鉢底にゴロ土を云々・・・」という記述が出てきます。

これは率直にいうと、「水はけと通気性を良くするため」です。

ということは、培養土の配合や鉢の通気性(素材や形状による)・大きさによって必要なゴロ土の量が変わってくるということです。極端に言えば、通気性に優れた培養土を使用すればゴロ土を入れる必要はほとんどないともいえます。

※今回使用した培養土(赤玉土7腐葉土3)は特段通気性に優れているというわけではありませんし、さくらそうと鉢とのバランスを考えてゴロ土を使用しています。

 

ゴロ土の上に培養土を鉢の半分くらいの深さ(さくらそうの根が張るのに必要な深さという趣旨です。

鉢の種類や芽の大きさによって必要な深さは異なります)まで入れます。

 

―培養土について―

一般の園芸書を見ると、「赤玉土と腐葉土を7:3」というような記述が多いです。

しかしながら、これは「水もちと通気性のよい用土」というくらいの意味で解釈するのが良いと思います。結論からいうと、普通の草花が育つ土であればさくらそうも問題なく育ちます。

ただ、培養土の違いでその年のできばえに差が出ることも確かですので、栽培者ごとにベストな培養土を探究する必要はありそうです。

 

 ・庭土/畑土:腐葉土を6:4

 ・赤玉土:腐葉土を7:3

 

あたりを標準として栽培場に合った培養土を改良してみてください。

この他、補助的にくん炭などを混ぜることもできます。用土の入手しやすさ、価格なども考慮に入れてベストな培養土を見つけてみてください。

 

ところで、さくらそうの芽には上下の向きがあります。特にこだわらずに並べてもそれなりに育ちますが、できれば芽の向きにも気をつけたいものです。

一般的には、根がたくさん出ている方が下、何もない方が上です。

 

その上に芽分けで取り出したさくらそうの芽4〜5つを渦巻状に並べます。

展示会に出品されるさくらそうの多くがこの植え方をされています。なお、鉢は5号(直径15センチ)のものが良く使用されます。

 

そしてその上に培養土をかけていきます。

芽の位置が変わってしまわないように一つ一つ手で押さえながら作業をします。

だいたい芽の上に1〜1.5センチくらいの土がかぶるくらいが適当です。

 

軽く鉢をゆすって土を安定させます。増土のために鉢のふちから2〜3センチ余裕を持たせておくとよいです。

忘れないうちにラベルを挿しておきましょう。

 

最後に潅水します。

水が鉢底から流れ出るくらいが目安です。

 

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